地下鉄駅構内のPM2.5は地上の約5倍!健康への影響は?マスクで防げる?

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気になること

地下鉄の駅構内を調べたところ、PM2.5の濃度が地上に比べて、最大5倍だったと慶応大などの研究チームがまとめ、「大気環境学会誌」に論文が掲載されました。

いつの頃からよく聞くようになったPM2.5。
中国から飛んでくるイメージが強いですが、地下鉄の駅構内でなぜそのように高くなるのか、マスクで防げるのか調べてみました!

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そもそもPM2.5とは?

微小粒子状物質(PM2.5)とは、粒径2.5μm(2.5mmの千分の1)以下の粒子状物質です。
大きさのイメージが付かない人も多いと思いますが、髪の毛の太さの約30分の1花粉よりも少しだけ小さいです。

ちなみに、PM2.5のPMとは、「PARTICULATE MATTER(パーティキュレイト・マター)」の頭文字をとっていて、意味は「粒子状の物質」です。

よく言われる中国からのPM2.5の発生原因は、自動車の排気ガス、集中暖房のための石炭使用、工場の排煙などです。
中国は世界1位の人口、石炭中心のエネルギー構造から、PM2.5が発生しやすい環境と言われますが、日本でももちろん発生しています。

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健康への影響

PM2.5は粒子が非常に小さいため、肺の奥にまで入りやすいという特徴があります。

目のかゆみ、くしゃみ、ぜんそくや気管支炎などの呼吸器疾患を引き起こすリスクが上昇するとみられています。
そのほかにも、心疾患や肺がんのリスクも上昇させます。

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なぜ地下鉄の駅構内にPM2.5が多いの?

調査は、横浜市内の地下鉄のホームの駅構内。
PM2.5の濃度は電車の始発から濃度が上がり始め、1㎥当たりの1時間の平均濃度は、午前9時から10時の間ででもっとも高くなり、同じ時間帯の地上の約5倍になっていました。

成分を調べると、そのほどんどが金属を含むものでしたが、突出して多かったのが「鉄」
なんと、地上の約200倍!次が、銅、3番目に多いのがマンガンでした。

鉄の粉を吸い込んでいると思うと怖いですよね・・・

発生原因については、電車がブレーキをかける際に車輪やレール、ブレーキの部品が摩擦で削れること、パンタグラフと架線の接触で発生しているとみています。
確かに、金属を削っているようなものですよね。

電車が通過するたびにトンネルの中で巻き上げられ、構内全体に広がります。
地下鉄には換気装置などがついていますが、現状ではPM2.5を十分に取り除くことはできていないようです。

ただし、短時間しか滞在しない一般の利用客が過度に心配するレベルではないそうです。

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マスクで防げる?

風邪の予防で日常的にマスクを着けている人もいると思いますが、それでPM2.5も防げるのでしょうか?普段使っているマスクは、フィルターの大きさがPM2.5よりも大きいため防げないと言われています。

では、PM2.5に対応可能なマスクはどう見分けたらよいのでしょうか?
具体的には「N99」「N95」といった規格のマスクがPM2.5に対応しています。
パッケージに「PM2.5対応」と書かれているものもあります。

N99、N95の意味ですが、これは0.1㎛の微粒子をそれぞれ99%、95%カットできますということを表しています。(したがって、PM2.5対応であっても完全には防げません)
一般的なマスクと比べるとやはり価格は高くなります。

通常のマスクでも付けないよりは被害が少なくなりますし、PM2.5 対応のマスクでも、顔のサイズに合わないものを着けていては、マスクとの隙間から入り込んでしまいます。
自分に合ったものを着けることも重要です。


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また、帰宅後は、手洗い、うがいを行うことも重要です。
仮にマスクを着用してもPM2.5の侵入を100%防ぐことはできないため、口や鼻の中にもPM2.5は付着します。
手洗いやうがいによって身体に付着したPM2.5を除去するのには効果的であると、環境省も予防法として推奨しています。

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特に注意した方が良い人

短時間しか滞在しない一般の利用客が過度に心配するレベルではないとしましたが、濃度が高いため特に注意した方が良い人がいます。

・呼吸器や循環器に疾患のある人
・アレルギーの人
・高齢者や子ども
・長く駅に滞在する人(駅で働く人)

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